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【かながわ美の手帖】箱根ラリック美術館「オパールとオパルセント 魔性の光に魅せられて」展

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 では、オパールとはそもそもどんな石なのか。同館学芸員の浦川佳代子は「光が当たったときのうごめくような、何か潜んでいるかのような、神が作ったとしか言えないような…古代から特別な存在」と、まずは県立生命の星・地球博物館(小田原市)から借りた原石の展示物を示した。鉱物としてのオパールへの目配りを忘れない。

 ◆官能美を表現

 実は19世紀には、オパールは当時書かれた小説のせいで「不運をもたらす石」とされていたが、ラリックは全く気にしなかった。七色に輝き、同じ色が一つとしてないオパールを使い、誰も見たことのない宝飾を作りたい-。その一心だったという。

 アールヌーボー時代に好まれたモチーフのブローチ「カトレア」は、大きく開いた花びらがそのままオパールだ。「薄さや、やわらかさ、微妙な色合い。自然のものは一色ではないことを表現している。これだけのサイズの素材は、今では入手困難。手に入ってもかなりの高額だ。こんな加工技術をもつ人もいない」と浦川は言う。ブローチ「アネモネ」や櫛(くし)「孔雀」、同「ハヤブサとオパール」も同様だ。

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