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淡路東浦ため池・里海交流保全協にインフラメンテ大賞・農水大臣賞 島全域に「かいぼり」普及評価

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淡路東浦ため池・里海交流保全協にインフラメンテ大賞・農水大臣賞 島全域に「かいぼり」普及評価

吉村文章局長(左から2人目)に受賞を報告する谷正昭会長(左から3人目)ら =22日、淡路県民局 吉村文章局長(左から2人目)に受賞を報告する谷正昭会長(左から3人目)ら =22日、淡路県民局

 農業者と漁業者が連携して、ため池の保全と里海の再生に取り組む「淡路東浦ため池・里海交流保全協議会」が、インフラのメンテナンスに関する優れた取り組みや技術を表彰する国の「第2回インフラメンテナンス大賞」の農林水産大臣賞を受賞し、同協議会のメンバーが22日、洲本総合庁舎を訪れ、吉村文章淡路県民局長に受賞報告した。

 かいぼりは、ため池の底の泥を取り除き、貯水機能や水質を保つ作業。窒素やリンなどを豊富に含んだ泥水が海に流れ出ることで養殖ノリの色づきが良くなるなど、海にも好影響を与えるとされる。ただ、近年は人口減少や「田主(たず)」と呼ばれるため池の管理者の高齢化などで実施されないため池が増えている。

 同協議会は平成20年、高齢化や人口減でため池の維持管理が困難となっていた淡路市の浦川流域の農業者と、海中の栄養不足で養殖ノリの色落ちに悩んでいた漁業者が連携し、かいぼりを実施したことを契機に設立。現在は、作業に必要な機器の貸し出しや指導を通して、かいぼりの普及を進めている。

 今回は、計205件の応募から同協議会を含む32件が受賞。同会の取り組みは「農業者と漁業者の双方が抱える問題を解決しただけではなく、活動の輪を淡路島全域に広げた」との点が評価されたという。

 受賞報告で、吉村局長は「おかげさまで全島的にかいぼりが行われるようになった。われわれも引き続きバックアップしていきたい」と激励。協議会の谷正昭会長は「大きな賞をいただき、責任の重さを感じている。まだかいぼりを行うべきため池は多くあるので、若い人たちの力も借りながら活動を進めたい」と抱負を述べていた。