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大田区と区内中小企業、バスケ用車椅子開発 ものづくりの技術をパラに

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 ■「扱いやすい」選手高評価

 大田区と区内の中小企業が、車いすバスケットボール用車椅子の開発を進めている。車椅子メーカーの協力を得て開発されたテスト用車椅子は、都内にある今年度天皇杯準優勝の車いすバスケットボールチーム「NO EXCUSE(ノーエクスキューズ)」で使用され、高い評価を得ている。区内企業のものづくりの力を2020年の東京パラリンピックを通じて、福祉分野などへ生かしていくのが狙いだ。

 バスケ用車椅子は昨年から共同開発が始まり、機械金属加工業を中心とする中小企業10社と車椅子メーカー、松永製作所(岐阜県)が協力して、「B-MAX made in Ota Tokyo Model(ビーマックス・メード・イン大田・東京・モデル)」を10台製造。今年2月から、同チームが練習や試合で使用し、現在も継続して使われている。

 区内企業は「キャスター(車輪)」と、車軸などに当たる「クランプ」の2つの部品を担当・開発した。車いすバスケでは、片輪を上げるプレーや車椅子が飛ぶほどの接触もあり、操作性とともに車体の強度が重要になる。

 区内企業の技術力で、キャスターは転がり抵抗の軽減と軽量化、クランプはフレームの剛性を向上させた。細かく削り出す技術で1台1台選手に合わせて調整し、「軽くて硬い感触で、転がりがよく扱いやすい」と高評価を得ている。

 同チームの大嶋義昭選手が「マシンの性能が上がると競技のレベルも上がる」というように、車椅子は重要な武器だ。橘貴啓・副キャプテンも「一つ一つこだわって作られている」と質の高さを実感している。

 車いすバスケは、障害にかかわらず車椅子に乗ればプレーができるバリアフリースポーツで、体験会などへの参加や全国大会の観戦者も増えている。

 東京パラリンピックに向け大企業の参画も増えてきたが、同チームも「多くの人に参加してもらい、スポーツ文化の醸成を進めたい」として、今後も自治体や中小企業などを巻き込んでいきたいという。

 区は今回の技術を活用して、他の車椅子を使う競技や、ヘルスケア産業などの福祉分野に進出していきたいとしている。

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