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3年連続「リア王」 主演の横内正さん(77) 東京

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 ■「同世代に共感される作品」

 シェークスピアの四大悲劇の一つ「リア王」が、今年も22日から中央区の三越劇場で上演される。3年連続となる公演の主役は、演出も兼ねるベテラン俳優、横内正さん(77)。「最初は連続公演の意図があったわけではなかった。見た方が評価してくれて、それならもう一工夫して作品のメッセージを伝えられたらとの思いもあり、積み重ねで3年目を迎えた」と感謝する。(藤井克郎)

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 3人の娘に財産を譲ろうとしたリア王が、お世辞を言えない末娘の真の愛を理解できずに追い払い、上の2人の娘に裏切られるという「リア王」は、黒澤明監督の映画「乱」に翻案されるなど世界中で人気の高い作品として知られる。

 横内さんは「年老いた人たちが、なかなか恵まれない環境にある現代にもつながるもので、同世代の人にも共感して見てもらえるのではないか」と解説する。

 この公演に3年連続で出演している一人に加藤頼(らい)さん(38)がいる。

 今年6月に80歳でこの世を去った名優、加藤剛(ごう)さんの次男で、同じ俳優座所属の俳優として父の背中を追ってきた。

 最後までリア王に忠誠を尽くすケント伯爵に扮(ふん)するが、この役は父親が昭和47年に演じたことがあり、病を発症した剛さんから今年4月、当時の台本を譲り受けた。

 さまざまな書き込みがあったが、特に「シェークスピア時代の現代劇」と書かれてあったのが印象的だったという。

 頼さんは「父も古典として演じていたのではなかった。内包されたテーマは現代的なものとしてお客さんに届けていくという意識がないと、今やる意味が半減してしまうかな、といつも演じながら思っています」と身を引き締めていた。

 公演は26日まで。

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