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仙台・荒浜で夜の灯籠流し、18日に8年ぶり復活 実行委「住民の距離縮めたい」 宮城

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 東日本大震災で大きな被害を受けた仙台市若林区荒浜地区で18日に8年ぶりとなる夜の灯籠流しが行われる。震災の年からは明るい時間に実施されていたが、周辺の整備が進み安全性が確保されたことから、夜間の実施を決めた。地元住民が思い思いに作った灯籠のほか、同地区の震災遺構・旧荒浜小で開かれている製作教室で生まれたメッセージ入りのものも。夏の夜のとばりにあたたかな明かりが戻ってくる。(千葉元)

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 同地区では盆の終わりの灯籠流しが夏の風物詩だった。それぞれの家庭ごとに材料や形など違った灯籠があり、持ち寄って貞山(ていざん)堀に浮かべていた。震災の年も休まず行われたが、津波で周囲の街灯が流されたため、暗い時間を避けて夕方の時間帯に行われてきた。家々の明かりは戻っていないが、旧荒浜小が整備され公開が始まったこと、防犯上の対策が進んでいることなどから夜の開催を決めた。

 途切れることのなかった行事。それでも、以前とは違った様相も垣間見えたという。

 実行委員会の高山智行委員長(35)は「地元の人はやはり夜に灯籠が流れる印象を持っている」と話す。開催時間が変わったことで「気持ちが離れていったのではないか」と懸念していた。防災集団移転先と同地区は4キロ離れたところにある。「また夜にここでやることで、昔のように住民同士の距離も縮めてほしい」と期待する。

 旧荒浜小で当日に流す灯籠作りの製作教室も開かれている。都内の小学校教員、近藤杏子さん(34)は石巻市や女川町など県内の被災地を巡った後、同地区に訪れた。「(被害が)すさまじかったと聞いたので、安らかに復興を見守っていてほしい」。“天へとどけ”とメッセージを記し、「子供たちに伝えていくことが私たちにできることだと思う」と語った。

 灯籠流しは同地区深沼橋付近で、18日午後6時半から。午後5~8時の間、30分ごとに地下鉄東西線荒井駅と旧荒浜小の間で無料バスが運行される。製作教室は当日も開かれ、持ち込みは同小管理事務所で受け付けている。

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