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戦争体験、ビデオで語り継ぐ 埼玉県平和資料館で上映会

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戦争体験、ビデオで語り継ぐ 埼玉県平和資料館で上映会

 終戦から73年を迎えた15日、県平和資料館(東松山市岩殿)で、戦争体験者や戦争遺族の証言などをまとめたビデオ上映会が開催された。集まった約60人が真剣にモニターを見つめ、平和に思いを寄せていた。同館では、子供向けのスタンプラリー「ピースチャレンジ」も9~16日まで行われており、館内には多くの子供たちの姿もあった。

 証言ビデオに登場した吉見町出身の男性は「東京大空襲の時に南の空が真っ赤だった。母が『関東大震災のようだ』と言っていた」と追憶。「平和は本当にありがたいことだ」と感慨深げに語っていた。戦争で夫を亡くした長瀞町の女性は「子供と年寄りを置いて働きに行くわけにいかないので畑を耕すしかなかった」と死に物狂いで戦後を生き抜いた経験を話した。

 ビデオを熱心に見ていた吉見町の斉藤ゆみ子さん(68)は「戦後の食糧事情の厳しさを改めて知った。たまには戦争について思い出さないといけないと思った。戦争体験した方が亡くなっていく中で、子供たちにどう伝えていくか考えないといけない」と感想を述べた。

 「ピースチャレンジ」の中には戦時中の子供たちの様子を描いたアニメ「青い目の人形物語」が含まれている。同作品を見た小学4年の廣瀬類斗君(10)は「アメリカの人形を燃やしたり、英語を使わないようにしていたことを初めて知った。戦争の起こらない平和な日本であってほしい」と話していた。