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希少なフクロウ・アオバズク、市民団体設置の巣箱から巣立つ 伊丹・昆陽池、50年ぶり繁殖確認

巣箱から出たアオバズクのヒナ(左)=7月中旬、伊丹市昆陽町(尾崎さん提供)
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 伊丹市昆陽池の昆陽池公園で今夏、希少なフクロウ「アオバズク」のヒナが巣立った。同市内で繁殖が確認されたのは昭和40年代以来で約50年ぶり。園内で野鳥の観察を続ける市民団体が巣立つ姿を確認した。団体のメンバーは「今後も繁殖できるよう環境を整えたい」としている。

 アオバズクは、中国南部や東南アジアから夏に飛来してくる渡り鳥。体長30センチほどでフクロウの中でも小さい。体全体が黒褐色で尾が長いのが特徴だ。

 樹洞がある大木を巣として繁殖するが、近年は宅地開発で大木が減少した影響などから個体数が減少。兵庫県版レッドデータブックでも絶滅の危機が増しているBランクに指定される。伊丹市内でも昭和40年代までは常休寺や東天神社でヒナが確認されたが、以降の記録は残っていない。

 昆陽池公園内に生息する野鳥の観察調査を行う市民団体「チームK」が昨年、アオバズクのつがいが園内に飛来するのを確認。昨年は繁殖までいたらなかったが、樹木に巣箱を設置し続けたところ、今年6月に3羽のヒナが孵化(ふか)した。うち2羽はアオダイショウの餌食となったが、7月20日、生き残った最後の1羽が無事に巣立った。ヒナは今後、東南アジアなどに再び戻り越冬するとみられる。

 チームK代表の尾崎雄二さん(52)は「来年以降もアオバズクが繁殖できるように、大木や餌となる昆虫が育ちやすい環境を整えたい」と話している。

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