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【かながわ美の手帖】川崎市市民ミュージアム「かこさとしのひみつ展-だるまちゃんとさがしにいこう-」

『たべもののたび』(童心社刊)
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 ■子供たちから教訓 絵本作家の原点に

 5月に92歳で死去した県ゆかりの絵本作家、加古里子(かこさとし)の作品を集めた企画展「かこさとしのひみつ展-だるまちゃんとさがしにいこう-」が川崎市市民ミュージアムで開かれている。約200点の展示には、絵本原画や複製のほか、生前のインタビュー映像や写真による作家紹介もあり、広い世代に読み継がれてきた人気作家の人物像や、類いまれな才能に触れることもできる。

 ◆幼少時に見せた才能

 加古が小学校卒業を前に担任に提出した絵日記『過去六年間を顧みて』の複製が展示され、加古が幼少時から才能を開花させていたことを伝えている。

 「絵日記」と題されているが、日常を日々書きつづったものではない。学校で6年間を振り返る内容の作文を課されて制作したものだ。ほかの児童らが数枚の原稿用紙にまとめたのに対し、加古は数十枚をとじ込んだ冊子に仕上げるなど独自性を発揮した。

 冊子は右ページの原稿用紙に思い出をつづり、左ページに対応する絵を描いた「絵本」だ。

 そこには、後に絵本作家として大成する片鱗(へんりん)が垣間見られる。原稿用紙の枠組みを描いて絵の一部とするなど、見る人に視覚的な面白さを提供しようとする思いも見て取れる。

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