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栃木各地のお化け屋敷にぎわい 演出工夫、暑さも吹き飛ぶ!?

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栃木各地のお化け屋敷にぎわい 演出工夫、暑さも吹き飛ぶ!?

 記録的な猛暑の夏、県内各地のお化け屋敷がにぎわっている。極めて精緻に人間の表情を再現する「生き人形」で知られる佐野市の丸山工芸社が手がける施設も多い。さらには仮想現実(VR)を駆使した新しいタイプのアトラクションも登場。ドッキリ、ヒヤリで暑さも吹き飛ぶか-。

 ●伝統工芸の技

 「オリオン通り平成最後のお化け屋敷」が開設されているオリオン通りのイベントスペース「オリオンACぷらざ」(宇都宮市江野町)。7年目となる夏の恒例「お化け屋敷」は例年以上に迫力のある演出となっている。宇都宮オリオン通り商店街振興組合とオリオン通り曲師町商業協同組合でつくる「オリオン通り商店会」が運営。今年は音や風でドッキリさせる仕掛けが多く、怖さを演出している。

 全国のお化け屋敷を手がける丸山工芸社が制作。柳誠社長の「佐野の生き人形」は平成28年度に県伝統工芸品に指定されている。柳さんは「瞬間的に見せて、どうやって怖く見せるか。にらみつけるような目線も重要」。一体一体手作りした人形が迫る。

 同社は今年も地元の道の駅どまんなかたぬま(佐野市吉水町)でも恒例の「怪談お化け屋敷」を制作。今年のテーマは「牡丹(ぼたん)灯籠(どうろう)」で、真っ暗なコース内にさまざまな仕掛けを施す一方、この怪談話の名場面が表からも見えるようになっており、来店者の興味を引くように工夫している。

 ●おもちゃのまち

 おもちゃのまちバンダイミュージアム(壬生町おもちゃのまち)は今年で4回目となる独特の“お化け屋敷”を展開する。夏の企画展「かくれんぼ~わたしをみつけて~」を開催中。独自に創作した物語に沿って会場を歩き、ヒントを見つけてゴールする設定だ。今年は廃屋の中の女の子の部屋をイメージした会場で取り残された人形を探し出し、その名前を見つける内容だ。来場者アンケートでは「人形が飛び出すことがなく、小さな子供連れでも安心」などの意見も。同館は「例年より少し怖さを増したので涼しくなる」。今年は“猛暑仕様”だ。

 ●新感覚のVR

 錯覚アートが体験できる美術館「とりっくあーとぴあ日光」(日光市小佐越)では、新技術を駆使した新感覚のアトラクション、VRお化け屋敷「呪いのVR~失われたオルゴールを探せ」が敷地内の別棟で導入された。参加者はゴーグルを装着し、VR映像に従って廃屋内でオルゴールを探す設定。1人でも体験できるが、2人で協力して、1人が懐中電灯で目の前を照らし、もう1人が映像の中の物を触ったりして殺人事件の証拠、オルゴールを探して謎解きのために暗闇の中を歩く。同館の和田達徳さんは「映像の中の物を実際のように動かすことができ、VR映像は本格的」とアピールする。