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福井鉄道とヤマト運輸、路線バスで宅配便輸送 池田町-越前市、産物PRも

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福井鉄道とヤマト運輸、路線バスで宅配便輸送 池田町-越前市、産物PRも

 福井鉄道とヤマト運輸は8日、福鉄の路線バス「池田線」(越前市・越前武生駅-池田町・稲荷)で宅配荷物を運ぶ「貨客混載(かきゃくこんさい)」を開始した。池田線の1日6便のうち1便で実施する。ヤマト運輸が「貨客混載」を行うのは北陸で初めてで、全国で21道県目という。

 路線バスはヤマト運輸芝原センター(越前市芝原)で車内のボックスに宅配荷物を積み込み、14時15分に越前武生駅で乗客を乗せ稲荷(片道約27キロ)に向けて発車。到着後にヤマト運輸のドライバーが宅配荷物を受け取り、周辺家庭などに届ける。ボックスには大小20個程度の荷物が積める。11月からはバス乗降口付近に専用コンテナを設ける予定だ。

 池田線は通学や病院への通院などで1日70人程度の地元住民らが利用。貨客混載は福鉄にとって新たな収入源にもなり路線の維持につながる。ヤマト運輸は集配車がこれまで稲荷まで3往復していたが、路線バスが輸送することで2往復で済み、ドライバーの負担軽減と集配効率の向上、二酸化炭素排出量の削減につながるという。今後連携を強化し、地域の産物のPRなどを行う方針だ。

 出発式が同日午前11時から池田町役場駐車場で行われ、福鉄、ヤマト運輸ら関係者がテープカットした。溝口淳副町長は「町民にもメリットが生まれる。町民が地域の交通問題を考えるきっかけにもなれば」とあいさつ。福鉄の村田治夫社長は「他の地域のモデルケースになるようがんばりたい」、ヤマト運輸の小林秀朝北信越支社長は「今後、より一層連携し地域の人々によりよいサービスを提供していく」と述べた。