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神奈川・真鶴町が誇る産業担う「亀川石材店」 伝統と熟練の技で新市場開拓

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神奈川・真鶴町が誇る産業担う「亀川石材店」 伝統と熟練の技で新市場開拓

小松石を加工する作業場では、つちの音が響いていた=いずれも真鶴町 小松石を加工する作業場では、つちの音が響いていた=いずれも真鶴町

 神奈川県西端に位置し、切り立った岩場と相模湾に突き出た半島から成る真鶴町。高級石材「小松石」の産地として知られ、古くは奈良時代から石材採掘が始まったとされる「銘石の町」だ。源頼朝が鎌倉に幕府を開いて以降、小松石は武家の墓や神社仏閣づくりに使用され、その後は小田原城や江戸城の石垣にも活用されるなど、真鶴は関東における石材産業の一大拠点となった。「亀川石材店」は町が誇る伝統産業を担う一方で、新市場開拓を図る「革新企業」の一つだ。

 大正12(1923)年創業で、初代の亀川米次郎は大正天皇陵「多摩陵」のちょうず鉢の材料を納め、3代の亀川英一は昭和天皇陵「武蔵野陵」の階段部分の製作に携わった。匠の系譜を担う4代目の亀川洋社長(42)も著名人の墓石製作に取り組んでいる。高校卒業後、石の産地として知られる愛知県岡崎市の石工団地で4年間修業し、のみとつちを使った手作業による石材加工の技術を習得したという。

 ◆匠の技を継承

 小松石は約15万年前に、箱根火山が噴火した際に流れ出た溶岩が固まった「安山岩」だ。磨きをかけると青みがかった灰色の美しい色合いが高級感を醸しだしている。

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