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みなかみ町議会解散 「町の恥だ」議長怒り 町民「町長辞めて」「悪くない」

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 「絶対に辞めない」。団体職員の女性に対するセクハラ疑惑をめぐり、みなかみ町の前田善成町長(50)は6日、周囲への宣言通り、町議会を解散した。7月27日に不信任決議が可決されて以降、辞職か、もしくは町議選と町長選の「W選挙」になるとの見方もあったなか、「セクハラという認識はない」との主張を貫き、解散を決断した。今後は40日以内に実施される町議選が最大の焦点となる。(吉原実、橋爪一彦)

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 前田町長は6日午前11時すぎに登庁し、議長室で小野章一議長に「解散届」を手渡した。「議会の姿勢に応えてほしい」と話していた小野議長は「持ち帰れ、町の恥だ」などと大声で前田町長を叱責。報道陣に対しても「議会解散権の乱用だ。自ら責任をとるのが本来の姿。解散はあってはならない」と怒りをぶちまけた。

 議会解散後に会見した前田町長は「後援会役員や地域住民の声を聞いて決断した」と述べ、解散理由に、前町長の推進したRDF(ごみ固形化燃料)事業を持ち出した。RDFには「不正、疑惑が多く潜んでいる」と話し、不信任決議とセクハラ疑惑は無関係との認識を示した。

 議会に不信任を突きつけられた直後から、前田町長は続投の意向を表明。親しい関係者らと面会を繰り返し、解散の意向を固めていた。一方で、後援会関係者に対しては態度を明確に示さなかった。後援会は、議会解散か辞職かを一本化できず、5日の会合も空転。町長を支えてきた桑原一郎前町議は後援会長を辞職し、戸田宣男前町議も「(解散に)大義がない。あまりに軽率だ」と述べ、脱会した。

 一方、議会を解散せずに辞職を選択した場合、間接的にセクハラ疑惑を認めることになる。加えて関係者の間では、議会の明確な「NO」に従った形で辞職し、出直し町長選に臨んでも「勝算はゼロに近い」との見方が優勢だった。

 改選後の議会で再び不信任決議が提出された場合、過半数の賛成で可決となり、前田町長は自動的に失職する。一連の疑惑で町政が混乱するなか、町長らはすでに、次回町議選(定数18)の立候補者の選定作業を進めている。関係者によると、前田町長が選定作業を全権的に担う見通しだ。

 不信任決議に反対した町長派の町議は4人いたが、戸田氏は前田町長を支持しないと表明した。再び不信任決議案を提出する動きが出るのは避けられず、町長派にとっては、町議選での勢力拡大が必至となる。

 前田町長の判断については、町民の意見も割れている。飲食店経営の60代女性は「いつまでも町長の座にしがみついていないで辞めるのが当たり前」と主張、農業の70代男性は「町長は悪くない」と話した。

 県内の自治体で不信任決議が可決された後、首長が議会を解散するのは、県選挙管理委員会の記録に残る限り、昭和50、51年に続く3例目。

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 ■「セクハラ関係ない」町長との一問一答

 --議会解散の理由は

 「RDF(ごみ固形化燃料)の不正、疑惑が多く潜んでいるため議会解散を選択した。後援会や地域住民の声を聞いて決断した。9割が解散という意見だった」

 --不信任の理由はセクハラ問題だ

 「警察の捜査の結果が出てから自分の進退などを考えたい」

 --解散すると選挙費用がかかる

 「解散権があるのだから、民意を聞くことに必要なお金だ。もし私が辞職したら同様にお金がかかる訳で、同じことだ」

 --改選後の議会で改めて不信任決議が可決された場合、町長選が実施される

 「何回選挙を行っても、それにより住民がどう考えているか、しっかりした考え方が見えてくる」

 --セクハラについて反省は

 「セクハラという認識はなく、今回の解散とセクハラは関係ない。この問題で町政の停滞はそれほど起きていなかった」

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