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町の魅力を“銀幕”越しにPR 小山町のFC、多彩なロケ地で好評

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 県内各地で映画やドラマなどのロケーションを誘致するフィルムコミッション(FC)が設立される中、関係者の間で人気を集めるFCがある。平成28年に設立したNPO法人小山町FC(小山町竹之下)だ。富士山を間近に望む恵まれた環境下、豊富なロケ地に加え、急な撮影にも迅速かつ、柔軟に対応できる点がテレビ局などに好評で、撮影が同日に複数の場所で行われることもあり、年間延べ550日ものロケをこなすまでに成長。同FCの深沢高治理事長は「映像を通して町をPRしたい」と気を吐いている。 (石原颯)

 ◆経済効果1億円超

 「本番よーい」-。

 午前10時ごろ、今夏放映中の人気ドラマの撮影が始まった。この日は小山町FC事務所のすぐ近くの県立小山高での撮影。エキストラの大半は同校の生徒だ。深沢氏は「カメラの後ろに何人いるのか勉強させたい。社会見学より夢がある」と社会教育としての効果も強調する。

 FCはロケ地のアポイントやケータリング、エキストラの確保などをワンストップで代行する。同FCでは旧労働金庫富士研修センターを改修した「フィルムファクトリー」を撮影の拠点として用意。会議室や病室に見立てた部屋や、隣接する体育館をスタジオ化し、室内でのセット撮影にも対応している。このほか、町内各地で協力関係を結び、「公営施設はほぼ撮影できる」という。もちろん飲食店や民間企業の施設での撮影実績も十分だ。

 小山町がロケ地誘致を始めたのは平成13年。当時、町商工観光課の職員だった深沢氏の発案だった。富士の麓にありながら十分に活用できていないという思いがあった。深沢氏は雄大な富士山を背景に撮影してもらい映像に残せば、スクリーン越しに町をPRできるのではないかと考えたという。

 今でこそ全国各地でFCが設立されているが、誘致開始当初は「行政はそんなことはやらない。商工会にやらせればいい」と批判を浴びたという。それでも撮影には宿泊や弁当など複数の関係先が必ず絡む。「撮影を何日もやっていると経済効果が必ず出る」と諦めなかった。NPO法人化前の27年度には1億円を超える経済効果を上げている。

 ◆急な撮影も柔軟対応

 同FCが撮影関係者に根強い人気を誇る要因はレスポンスの早さ。製作会社「イメージフィールド」(東京)の伊東祐之氏は「明日撮影したいというときでも、ひとまず当たってもらえる」とありがたがる。申請書を出して1週間後に結果を出すというFCも多い中で、急な撮影にも柔軟に対応してもらえるため、重宝するのだという。深沢氏は「(ロケ地と)信頼関係を作っているからこそできること」と胸を張る。

 「撮影のお手伝いはするけれど、作品は忙しくてなかなか見られない」と笑う深沢氏。近年は御殿場市や裾野市など近隣のFCとの協力関係を構築しているといい、「映画を撮るなら“ここ”と思ってもらえるようにしたい。そしてロケ地めぐりに訪れる観光客が増えればうれしい」と力を込める。

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