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よみがえった「明治の息吹」 松戸の戸定邸庭園の復元工事完了 千葉

戸定邸はうっそうとした木立の向こうにたたずむ(江田隆一撮影)
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 明治時代に最後の水戸藩主、徳川昭武(1853~1910年)が建設した伝統的な日本の様式とフランスの芝生広場を組み合わせた日本最古の洋風庭園で千葉県松戸市松戸にある国指定名勝「戸定邸庭園」の復元工事が完了した。

 ◆1万4400平方メートル

 昭武は明治15(1882)年、松戸駅からほど近い高台の畑地・山林の約7万平方メートルを購入。そこに書院造りの私邸と洋風の庭園を造った。17(1884)年春に完成した木造平屋の私邸「戸定邸」は、平成18年に国指定重要文化財に、庭園部分は「旧徳川昭武庭園」(戸定邸庭園)として、3年前に国指定名勝に指定されている。庭園は約1万4400平方メートル。松戸市は、この一角にあった福島県の首都圏進学者向け寮がなくなったことをきっかけに28、29年度に約1億7000万円をかけて庭園の復元を行った。

 昭武は写真が趣味とされ、戸定邸をたびたび訪れ、兄である最後の将軍、徳川慶喜(1837~1913年)とともに、写真撮影を楽しんだという。戸定邸に隣接した松戸市戸定歴史館(斎藤洋一館長)は、復元には兄弟をはじめとする徳川家ゆかりの人たちが残した庭園などの写真が役立ったという。

 ◆アオギリに鳳凰伝承

 庭に芝生を張り洋風庭園にしたのは、7年間フランスに留学した昭武の趣味が反映したとされる。復元作業では130年間の管理のための土入れで、約10センチ高くなっていた芝生面を削った。シンボルだったコウヤマキの大木は落雷で失われていたが、高さ約10メートルのコウヤマキが市民から寄贈された。

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