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【ZOOM東北】福島発 「イノブタ大繁殖」は誇張 被災地で初の遺伝子分析

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 事故後、避難指示区域などの野生動物に対するDNA型分析による調査は初めてという。その結果、福島県のイノシシは遺伝的多様性が極めて低いことも判明。近い血縁内で繁殖してきたと推定されるという。

 このため、形態などの異常が見つかった場合も、放射線の影響というより、交雑などによる異常の可能性が高いとしている。

 被災地域の動物については形態異常が確認され、原発事故との関連が指摘されることも多いが、イノシシに関しては、その可能性は低いといえそうだ。

 ◆「科学的な検証大切」

 ただ、調査地域で対象頭数にばらつきがあり、特に楢葉町、富岡町、葛尾村が少ないことから、なお継続した調査が必要になりそうだ。

 また、イノブタが増える影響については本来、野生に適さないブタの遺伝子が交雑することでイノシシ(イノブタ)の生存率が弱まるなどの可能性もあるという。

 いずれにしても、研究グループでは今後も継続調査を行うとしている。

 兼子准教授は「原発事故後の福島の生き物については(イノブタなど)根拠が希薄なまま流布されるケースが多いが、そうしたことに対する科学的な検証は、風評や不安を払拭し、起きたことを正しく理解する上で大切だ」と話している。

 分析結果は、日本生態学会誌「保全生態学研究」に公開されている。

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