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茨城の交通事故死、6割が高齢者 上半期 県警、反射材着用呼びかけ

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茨城の交通事故死、6割が高齢者 上半期 県警、反射材着用呼びかけ

 今年6月までの上半期に県内で発生した交通事故の死者数は、全国ワースト9位の61人に上り、そのうち60・7%が65歳以上の高齢者だったことが県警のまとめで分かった。死亡した高齢者のうち43・2%が夜間の歩行者で、全員が反射材を着用していなかった。県警は、夜間外出の際は、ドライバーが歩行者らを認識しやすい反射材を必ず着けるように呼びかけている。

 県警交通総務課によると、1~6月の高齢者の交通事故死亡者数は37人。うち16人が夜間の歩行中で、ほとんどが横断中の事故だった。同課の担当者は「『まだ車は来ない』と誤った判断のまま、横断して事故に遭ってしまうのではないか」と推測する。

 同課では、夜間の事故対策として、歩行者に反射材や明るい服の着用を促す一方、ドライバーには上向き(ハイビーム)ライトと、下向きライトのこまめな切り替えを求めている。

 下向きライトが照らす距離は約40メートルにとどまるが、上向きライトは約100メートル先まで届く。歩行者が反射材を着けず、黒っぽい服装だと、下向きライトの車は約30メートルまで近づかなければ、ドライバーが認識できない。時速約60キロで走行する車の停止距離は約40メートルとされ、ドライバーが歩行者に気づいてからの事故回避は困難だという。

 同課の担当者は「今年の統計では、夜間の歩行中に亡くなった高齢者は全員反射材を着用していなかった。夜間に出歩く際は反射材を着用してほしい」と歩行者に呼びかけると同時に、ドライバーに対しても「この時期は暑さで集中力が散漫になる。歩行者を見落とさないために、こまめなライトの切り替えを心がけてほしい」と求めている。(永井大輔)