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世界に1台だけ?竹ちくわの自販機、淡路ハイウェイオアシスに移設

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世界に1台だけ?竹ちくわの自販機、淡路ハイウェイオアシスに移設

淡路ハイウェイオアシスに登場した竹ちくわ専用の自動販売機=淡路市岩屋 淡路ハイウェイオアシスに登場した竹ちくわ専用の自動販売機=淡路市岩屋

 「世界で唯一」を自称する竹ちくわの自動販売機がこのほど、淡路市岩屋の商業施設「淡路ハイウェイオアシス」に移設されてきた。食品類の自販機の寿命が10年強ともいわれるなか、今年で「22歳」。開発・運営会社は「せめて余生は、にぎやかな場所で末永く…」と、最後の活躍を祈っている。 (秋山紀浩)

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 竹ちくわ専用自販機は、ハイウェイオアシスを運営するユーアールエー(淡路市大磯)が平成8年に誕生させた。竹ちくわは同社が2年、淡路島と神戸を結ぶ系列会社の定期航路「淡路フェリー」の名物商品として、「たけやん」の愛称で開発。持ちやすく手軽に食べられることから乗船客の人気商品となった。

 ところが、24時間運航のフェリーで売店は午後9時には閉まるため、「閉店後も買いたい」との要望が殺到した。そこで、同社では自販機の開発に着手。8年に完成させると、船舶8隻に各1台のほか、港のドライブインなどに計10台を設置した。

 だが、10年の明石海峡大橋開通により「淡路フェリー」は廃止。同社では、自販機をバスターミナルなどに移設したが売り上げは伸びず、最近までは東浦バスターミナル(同市浦)の1台を残すのみとなった。

 「竹ちくわ専用自販機は世界唯一」を自認する同社は、最後の1台をこのまま“卒業”させるのは惜しいと、今年の明石海峡大橋開通20年のタイミングで「淡路ハイウェイオアシス」への移設を決定した。

 食品用自販機の寿命は長くて10年強といわれる。竹ちくわ自販機はその2倍近くに達しているため、同社では全国的に知られる地元の伊弉諾神宮で末永い稼働を祈願。満を持して先月27日、同オアシスへ移設した。

 商品選択ボタンの一部は故障し、部品も手に入らないため「売り切れ」の表示を出しているが、それ以外のボタンは正常に作動。1本入り200円で、同オアシスの営業時間(午前9時~午後8時)内に購入できる。9月末までは、商品に「アタリ」が表示されていると「5本入りたけやん」がプレゼントされる。

 同社担当者は「ここにしかない珍しい自動販売機。『何、これ?』と関心を持ってもらい、スマホで撮影して拡散してもらったり、ちくわの味を楽しんでもらえたらうれしい」と、古参自販機の活躍に期待を寄せていた。