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常葉大菊川、甲子園へ準備万端 「堅守から攻撃」結実 28年大会の雪辱期す 

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 5日に甲子園球場(兵庫県西宮市)で開幕する第100回全国高校野球選手権大会。本県代表として2年ぶり6度目の出場を果たした常葉大菊川(菊川市)は10年前の第90回大会で準優勝の実績がある。今大会は漢人、榛村両投手を中心に堅守から攻撃に結びつける試合運びが形となり、県大会を勝ち進んできた。その集大成として、甲子園では初戦の2回戦で敗れた平成28年の前回大会の雪辱を期す。

 ◆県初戦突破で好循環

 28年秋に就任した高橋利和監督はチームづくりに苦心していた。率いた3校を春夏8度の甲子園出場に導き、県内きっての名将とうたわれる森下知幸監督(現御殿場西監督)の後を引き継いだだけに重圧があったのか。昨夏、今春の県大会を準々決勝で敗退するなど結果を残せないでいた。奈良間主将は県大会前に「自分たちには甲子園なんて、とても遠い」と思い悩んでいたほどだった。

 ただ、夏の県大会の初戦で清水桜が丘を破ったことでチーム内の雰囲気が変わってきた。「試合をするごとに結束が強くなった」と奈良間主将。ベンチメンバーを中心に選手同士で率直に意見を言い合うようになった。高橋監督も「自分のためでなく、チームのために練習をするようになった」と主力選手たちの変化を感じ取っていた。

 また、自覚を促す指導も心掛け「これをやれ、あれをやれとは決して言わない。自分で考えなければ面白みもない」と、全体練習以外の練習メニューの作成を選手たちに任せている。

 これによって、高橋監督が目指してきた堅守から攻撃へ結びつける野球が実を結んでいった。今大会は2失策と堅実な守備による試合巧者ぶりを随所に発揮し、26盗塁と足を絡めた機動力も強みとなった。

 ◆常にフルスイング

 大舞台での対戦相手は2日に行われる組み合わせ抽選で決まる。県大会で8割1分8厘と驚異の高打率を残した奈良間主将は「ファーストストライクをどんどん振っていくのが自分の役目だと思っている。今までやってきたことを甲子園で全て出そうという思いで打席に入ってホームランを打ちたい」とうなずく。高橋監督は「見逃し三振は一番駄目。3回チャンスがあるなら3回振れ」と「フルスイング」を指示する。

 その一方で、チームの屋台骨を支えるのは、漢人と榛村の2枚看板。技巧派のエース・漢人は179センチ、64キロと細身で、これまで体力面を心配されてきた。しかし、外野手の榛村が昨秋の大会以降、本格的に投手としての腕を磨いたことで、「みんなが認める努力をしてきた」と監督がいうほどの練習を積み重ね、テンポのいい変化球を武器に兼ね備えてチームを支えるまでに成長した。

 ベンチからサインで選手に指示をしない高橋監督。「試合は生徒がするもの。戦術は練習試合で全部伝えている。自分は盛り上げるだけ」と見守る方針だ。「甲子園に向けて気持ちが高まっている。まずは1勝したい」と奈良間主将は高みを目指す。 (吉沢智美)

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