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学力テスト 小6、4科目で全国下回る 中3は11年連続で全科目平均超え 静岡

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学力テスト 小6、4科目で全国下回る 中3は11年連続で全科目平均超え 静岡

 文部科学省が31日に公表した「全国学力・学習状況調査」(全国学力テスト)の結果によると、本県の小学6年生は知識を活用する問題が中心の国語Bを除く4科目で全国平均を下回った。これは小6の国語Aが全国最下位となって学力低下が問題化した平成25年以来のふるわない結果で、県教育委員会は「真摯(しんし)に受け止める」とした。一方で中学3年生は今回3年ぶりに実施された理科を含め、全5科目で全国平均を上回った。中3は調査開始以来11年連続で全科目で平均を超えている。(田中万紀)

 学テは4月17日、県内から公立小502校の6年生約3万1千人と公立中269校の3年生約3万人が参加して実施された。

 小6では国語Bが全国平均を上回る一方で、知識の定着を確認する「国語A」は全国平均を下回った。本県の小学生は総じて国語Aを苦手としており、中でも単に知識を問う問題ではなく、文脈に応じて正しく漢字を使うなど近年の新しい出題傾向への対応に課題があった。

 一例を挙げれば漢字の分野では、出題形式を工夫して同音異義語と関連づけた理解を問う問題の正答率が5問全てで全国平均を6・4~3・0ポイント下回っていた。漢字の知識を問いながらも単純な書き取り問題ではなく、問題文を丁寧に読み解き、段階を踏んで考えなければ解答できない設問だった。

 県教委義務教育課では「5問全てが全国平均を下回って差も開いており、国語Aが全国平均を下回った一因と考える。漢字の成り立ちを理解し、文脈から推測できるようにして語彙(ごい)を増やすことが課題だ」との認識を示した。また、3年ぶりに実施された小6の理科では、先の見通しを持ちながら実験や観察を行うことで解答を導く設問の正答率が低く、算数では割合の分野に課題があった。

 同課の宮崎文秀課長は「全体としては小学生は全国で中位、中学生では全国上位で、小中の連携はうまくいっていると考える。今後も子供たちをほめて育ててきた本県の教育の良さを生かした対応をしたい」と総括した。