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アジアゾウ「みどり」、王子動物園に嫁入り 宮崎から期間限定 兵庫

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アジアゾウ「みどり」、王子動物園に嫁入り 宮崎から期間限定 兵庫

 神戸市灘区の市立王子動物園に今月、宮崎市フェニックス自然動物園(同市)のアジアゾウのメス「みどり」(17歳)が期間限定で“嫁入り”した。王子動物園が飼育するオス「マック」(26歳)との間で繁殖を試み、妊娠すれば宮崎に戻る予定。期間は最長で来年6月まで。

 アジアゾウはこれまで国内で11頭生まれたが、うち5頭が死んだ。オスは国内で飼育数も少なく動物園側の繁殖経験が浅いことや、動物園育ちのメスは群れで子育てを学ぶ機会がなく、育児放棄をするケースが多いことなどが要因という。

 さらに、絶滅危惧種としてワシントン条約で厳しく規制され、新たなゾウの輸入も難しい。王子動物園の担当者は「このままでは日本からゾウがいなくなる。みどりを手ぶらでは返せない」と危機感を募らせる。

 みどりは出身地のタイで群れ生活を経験。繁殖行動を取ったこともあり、「繁殖への期待は大きい」(担当者)。マックも同園飼育のメスとの間で国内初の繁殖に成功するなど3頭の父となった実績もある。

 同園では、平成25年に姫路市立動物園(同市本町)から嫁入りした「姫子」が環境の変化に戸惑い、マックとの繁殖に失敗した経験もある。担当者は「相性もあるので慎重に様子を見たい」としている。