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産経国際書展U23大賞に静岡の和田朱里さん(23) 悔しさバネに母と二人三脚

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 昨年の産経国際書展には大きめの半切サイズに初めて挑戦した意欲作を出品して「特選」に選ばれた。東京での授賞式の日、名だたる先輩たちの作品の隣に並ぶ自分の作品を目にすることを楽しみにしていた。ところが、23歳以下の部の「特選」作品が展示されるのは会期前半だけで、授賞式の日にはすでに公開が終了していると聞かされた。

 「仕方ないから会期の前半のうちに東京まで日帰りして自分の作品を見に行ったんですが、本当に悔しかった。だから来年は絶対に会期中ずっと展示される最高賞を取ってやろうと狙ってました」

 悔しさをエネルギーに代えて、今年は有言実行。師匠でもある母、和田玲砂さん(60)が「元気な字を書くのがこの子の取りえだから」と選んだ課題に取り組み、23歳以下の最高賞である「U23大賞」に決まった。「今年は授賞式の日にゆっくり鑑賞できます」と弾けるような笑顔を見せた。

 玲砂さんが書道教室を主宰していたことから、幼稚園児の頃から書に親しんできたが、先生の手本をそのまま書き写すことはあまり楽しいものではなかったのだとか。「それでも母にほめられたい一心で続けてきました」

 出品にあたっては、評価され賞を取ることにこだわってきた。それだけに今回の快挙に「びっくりしたけれど『やってやったぞ』という感じ。本当にうれしかった」と喜びを爆発させた。

 社会人2年目。多忙でゆっくりと書に向かう時間はなかなか取れないが、「体力はあるので、師範の資格を目指して仕事が終わった後や休日に少しずつ書き続けます」。元気な声で目標を語る朱里さんの傍らには、時には背中を押し、時には見守りながら二人三脚で歩んできた玲砂さんの姿があった。(田中万紀)

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