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山梨県の高齢化率、29.4%に上昇 30年度調査 全国より4年早く進行

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山梨県の高齢化率、29.4%に上昇 30年度調査 全国より4年早く進行

 県の「平成30年度高齢者福祉基礎調査」で、65歳以上の高齢者人口が24万5093人(前年度比1・3%増)となり、全人口に占める高齢化率も29・4%(同0・6ポイント上昇)と30%の大台目前となったことがわかった。高齢化率は全国の28%を1・4ポイント上回っており、県健康長寿推進課は「推計上で全国よりも4年早く高齢化が進んでいる」としている。

 調査は県独自のもので、昭和48年から続けている。今年度は4月1日時点の住民基本台帳や介護保険の認定審査資料をもとに集計した。高齢者人口のうち、男性は43・7%に当たる10万7102人、女性は13万7991人。75歳以上の後期高齢者は12万6664人で、前期高齢者の11万8429人を13年連続で上回った。

 高齢化率が高かった市町村は順に、(1)丹波山村47・2%(2)早川町47・1%(3)小菅村45・5%。低かったのは(1)忍野村18・3%(2)昭和町18・4%(3)中央市23・9%。早川町を除く26市町村すべてが、前年度比で上昇した。

 在宅でひとり暮らしの高齢者数は5万5071人(高齢者人口の22・5%)で、このうち女性が67・6%を占めた。在宅で寝たきりの高齢者数は8759人(同3・6%)で、女性が66・7%だった。

 認知症高齢者(日常生活自立度II以上)は2万7742人(同11・3%)。このうち約92%が75歳以上の後期高齢者だった。認知症高齢者のうち、在宅が2万190人(72・8%)を占め、施設入所者を大きく上回った。在宅の比率は昨年度比で1・1ポイント上昇した。

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 ■在宅の背景に低施設整備率

 寝たきりや認知症の在宅高齢者の比率が高まっている。県健康長寿推進課は「住み慣れた地域で医療機関や介護の人材が連携してサービスを一体的に提供する『地域包括ケアシステム』が浸透しているからではないか」と前向きな見方を示している。

 一方、厚生労働省がまとめた高齢者向け施設の整備状況(平成23年10月~25年6月審査分)によると、高齢者人口に対する山梨県の整備率は5・1%。全国平均の5・64%を下回り、47都道府県で40番目だ。

 施設への入所希望者が少なく、整備率が低いのならよいが、実際には待機者も多いのが現状だ。

 同課によると、昨年4月1日現在、特別養護老人ホーム(104カ所)は計4766床に対し、待機者が4754人だったという。加速する高齢化への対応が、一層求められそうだ。