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デビュー作収録の絶版本寄贈 都内の風太郎ファン、記念館に 兵庫

風太郎ファンから寄贈された絶版の「殺人万華鏡」=養父市関宮
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 養父市の山田風太郎記念館(井上滝秀館長)に、東京都内の風太郎ファンの男性が、デビュー作「達磨峠の事件」を収録した昭和23年発行の単行本「殺人万華鏡-新人傑作集」(自由出版社)を寄贈した。同記念館の有本倶子さんは「現在は絶版で、記念館にも所蔵していない。大変貴重な資料」と話している。

 溝渕邦博さん(82)。若い頃から風太郎ファンで、単行本は約20年前に古本屋で見つけ、5万円で購入したという。

 寄贈本は当時の探偵小説雑誌「宝石」が前年度の懸賞小説で入選した作品などを江戸川乱歩が選び、「達磨峠の事件」や島田一男の「殺人演出」など当時の新人作家の7作品を収録。

 乱歩は本の「序」で、「私も当時の選者の1人であるが、これらの入選作は従来の同じような場合に比べて、非常に粒が揃っていた。私はこの新しい傾向を日本推理小説の一転機として喜びを禁じ得なかった」などと記し、風太郎作品などを高く評価した。

 「達磨峠の事件」は、風太郎が東京医科大学に在学中、懸賞小説に応募し、入選した作品。このとき、乱歩の強い支持を得たのがきっかけで、以後、流行作家の道を歩むことになった。「殺人万華鏡」は、風太郎や乱歩にとって記念すべき単行本といえる。

 同記念館は現在、開館15周年の記念企画展を開催しており、寄贈本は追加展示している。問い合わせは同記念館(電)079・663・5522。

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