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【高校野球静岡大会】掛川西3年・夏目太陽投手 熱い投球、最後まで貫く

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【高校野球静岡大会】
掛川西3年・夏目太陽投手 熱い投球、最後まで貫く

 「夏の太陽のように今、輝け」-。

 帽子の裏に書かれた言葉だ。周囲を明るく照らせる太陽のような存在になってほしいと名付けた母に書いてもらった。「不思議な力が出るんです」。ベンチに戻るとその言葉を読み返し、落ち着きを取り戻す。

 「2番手投手ではなく、お前が二枚看板になれ」。4月に就任した大石卓哉監督に声を掛けられた。それまでは野手と兼任だったが、この言葉がきっかけで投手に専念した。

 名前にたがわず熱い性格。大石監督は「物事に熱く取り組む。負けず嫌い」と評する。スピードはないが、気持ちの乗った直球で押し込む強気の投球が持ち味だ。

 準々決勝の飛龍戦では、四回途中から急遽(きゅうきょ)登板。ランナーを背負いながらも最少失点でしのぐ粘りの投球で6回1失点。大石監督は「名前通り夏に輝く」と褒めちぎった。

 この日も打ち込まれた川合に代わって三回から登板。「疲れはあったが、あとは気力だ」と果敢に直球で攻めるも、六回に3点を奪われると、八回には打者一巡の猛攻を浴びた。ただ、最後まで強気の姿勢は崩さなかった。

 輝いた夏になったかとの問いに「はい!」と力強く答えた。(石原颯)