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茨大生殺害、無期懲役判決 「主体的関与」被告を非難

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茨大生殺害、無期懲役判決 「主体的関与」被告を非難

 平成16年1月、茨城大農学部2年の原田実里さん=当時(21)=が殺害された事件で、殺人と強姦(ごうかん)致死の罪に問われたフィリピン国籍のランパノ・ジェリコ・モリ被告(36)。25日に水戸地裁で開かれた判決公判で、小笠原義泰裁判長から無期懲役を言い渡された瞬間、ランパノ被告は前を見つめたまま小さくうなずいた。

 「被告人を無期懲役に処する」

 通訳を通じて言い渡しを聞いた瞬間、微動だにしないランパノ被告とは対照的に、傍聴席にいた被告の家族らはおえつを漏らした。

 17日の初公判のときと同じ白のTシャツに灰色のズボン姿で出廷したランパノ被告は開廷前、うつむきながら大きく息を吐くなど緊張した面持ちで言い渡しを待っていた。小笠原裁判長が判決理由を述べている間は、通訳の方を見つめながら静かに聞き入り、小さくうなずくしぐさを見せた。

 小笠原裁判長は「被害者の屈辱や恐怖、苦しみは筆舌に尽くしがたい」と指摘。「共犯の男2人に凶器の刃物を渡し、被害者の首を切りつけた」として、ランパノ被告が「殺害行為に主体的に関与している」と非難した。

 弁護側の「若さや飲酒、共犯者が犯行に影響した」とする主張を退け、「罪を認めて反省の言葉を述べていること、被害弁償金を用意していることなどを踏まえても有期刑を選択する事情はない」と断じた。(丸山将)