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【高校野球西千葉大会】習志野3年・古谷拓郎投手 野球の難しさ、一球の重み痛感

第100回全国高校野球記念西千葉大会準決勝 習志野3年生 古谷拓郎投手 =24日、ZOZOマリンスタジアム(白杉有紗撮影)
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 5-5の延長十回裏、先頭打者で中央学院の3番・青木をバッターボックスに迎えた。「自分がしっかり抑えてやる」。詰まらせるつもりで内角に投じた初球のストレート。コースがそれて真ん中へと入り、痛打された打球は左翼スタンドへと飛び込むサヨナラ本塁打となった。

 140キロを超える速球を投げ込むプロ注目の本格派右腕。だが、今大会でエースナンバーを付けたのは同じ3年生の技巧派右腕・佐藤だった。

 試合はその佐藤が先発し、持ち前の制球力で中央学院打線を翻弄。ところが七回、先頭の5番・池田に本塁打を浴びると一挙4失点で同点に追いつかれ、試合の雲行きが怪しくなった。

 直後のベンチ裏。「投げるか?」。心のどこかではいつか取ってやると思っていたエースナンバーをつける佐藤からの一言に「投げる」と即答した。

 試合前、「9回を投げきれ」と監督に送り出されていたという佐藤。それだけに途中でマウンドを降りる悔しさは同じ投手として痛いほど分かった。八回裏、最初のバッターにヒットを打たれたところでマウンドを代わった。「すまない」と声をかける佐藤に「任せろ」と力強く答えた。140キロを超える直球で後続を絶ち、この回のピンチを0点に抑えた。

 速球で押す自身の投球スタイルを貫き、最後はその速球を打たれ、ゲームセットを迎えた。「本当に野球は最後まで何があるか分からない。一球の重みを痛感した」と振り返った背番号10は「後輩にはどれだけ一球が大切か伝えたい。これからも野球を続けていく」としっかりと前を見据え、球場をあとにした。 (白杉有紗)

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