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巨峰やピオーネが猛暑でピンチ 「夕立などまとまった雨を」と悲鳴 山梨

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 ■夜間も高温で寒暖差小さく 着色不良の恐れで散水開始

 連日の猛暑で、来月から出荷が始まる黒色系ブドウのピオーネや巨峰で、果皮の着色不良が懸念されている。ブドウの果皮は昼夜の寒暖差で色が濃くなるとされるが、今夏は夜間も気温が高く、例年に比べて色つきが悪いという。JAふえふきは24日、ブドウ農家に夕方の散水の呼びかけを始めた。(松田宗弘)

 「夕方に20分程度の散水を」。JAふえふきは24日から、ブドウ農家にメールで呼びかけを開始した。指導課の担当者は「寒暖差をつけ、着色を促したい」と話す。夕方、ブドウ棚に水を噴霧し、夜間に葉の温度を下げたいという。

 同JAには、巨峰を栽培する農家から「果皮は赤いままで黒くならない」と着色不良を訴える声も届いている。

 甲府地方気象台によると、勝沼の今月中旬の最低気温は平均24・5度。前年比で1・3度、5年前よりも3度上昇している。

 笛吹市一宮町のブドウ農家は「これから多少、着色不良が出そうだ」と懸念。「夕方に散水しても色づきが悪ければ単価は大きく下がる。加工用に回すことを早く判断し、摘み取るしかない」と話す。

 ただ、散水は簡単ではない。「やりすぎると玉割れや糖度低下につながり、加減が難しい」(担当者)という。

 JAフルーツ山梨(甲州市など)の営農指導課は、「巨峰よりも標高が低い畑が中心のため、寒暖差が小さいピオーネが心配だ」と危機感を募らせる。

 「着色不良の報告はまだないが、その場合の有効な対策がない」と指摘する。「ここまでの猛暑だと散水では効果が期待できない。夕立などまとまった雨で地域全体の気温が下がらないと…」と語った。

 JAふえふきの担当者は「長く雨が降らないことも問題」という。極端に雨量が少ないとブドウの木が水分を補給できず、実が細る危険も出てくるという。

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