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【高校野球静岡大会】静岡市立・鈴木創太選手 監督と猛特訓、成果示す一発

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【高校野球静岡大会】
静岡市立・鈴木創太選手 監督と猛特訓、成果示す一発

 同点のまま迎えた八回表2死二、三塁。直球をバットで捉えた瞬間「完璧だ」と感じた。カキーンと気持ちの良い音とともに運ばれた打球はフェンスを大きく越えた。打球を見届けると思わず右手の握り拳を上げた。

 昨秋の大会でベスト4になったものの、今春は県大会の出場すらかなわなかった。チーム内でミーティングを繰り返し、初心に戻って練習を徹底。「敗戦がいいきっかけになった」と心機一転、夏の大会に臨んだ。ただ、自身は試合直前まで調子が上がらず、安井信太郎監督につきっきりで見てもらい、肘が曲がり打点がズレてしまう癖を修正した。

 この日はシード校相手に3打席までは相手の直球に苦しめられ凡退に。再び打席に立つ前に監督から「一か八かだ。前で打て」と声を掛けられ、緊張感を持ちながらも「まだ同点だから大丈夫」という気持ちが上回り、リラックスして打席に立つことができた。安井監督とともに取り組んできた猛特訓が功を奏し、狙っていたインコースの直球は見事にバットの芯をとらえ、チームを勝利へと導く一打となった。

 次戦の相手はシード校の島田商。「厳しい試合になると思うけれど大胆に攻めていけたら」と臆することなく会心のひと振りを狙う。 (吉沢智美)