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【高校野球山梨大会】山梨学院が猛打で夏切符 帝京三は投手陣乱れ11四死球

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【高校野球山梨大会】
山梨学院が猛打で夏切符 帝京三は投手陣乱れ11四死球

 第100回全国高校野球選手権山梨大会は最終日の22日、山日YBS球場(甲府市小瀬町)で決勝が行われ、山梨学院が帝京三を12対4で破り、3年連続8度目の優勝を果たした。山梨学院は好機をとらえる打撃で得点を重ねて圧勝。主戦・垣越を含む3人の継投で帝京三を抑えた。初の甲子園を目指し、10年ぶりの決勝に臨んだ帝京三は、山梨学院を1本上回る12安打を放ちながらも、好機を十分に生かせなかった。山梨学院は8月5日、兵庫県西宮市の甲子園球場で開幕する全国大会に出場する。

 山梨学院が好機を得点につなげる機動的な攻撃と、主戦・垣越の早めの起用で勝利した。帝京三は継投の5人で計11四死球を与えるなど、制球の乱れが目立った。

 山梨学院は二回、先頭・中尾が左前二塁打で出塁後、野村の左前打、栗田の四球で無死満塁。続く相沢の右前適時打で2点を先取した。さらに1死後、3連続四死球も絡め、押し出しで2点を追加した。三回も中尾の足と野村の左越適時二塁打で1点を加えた。

 帝京三は序盤、山梨学院の先発・鈴木に抑えられたが、四回に主軸の東小橋川、落合の連打に続く近藤の適時打で1点を返し、山梨学院の主戦・垣越を引きずり出した。五回も近藤の中前適時打で加点し、反撃モードと思われた。

 しかし、垣越は球威を持ち直し、六、七回の帝京三打線を連続三者凡退に。

 山梨学院は七回、代打・清水隆の中越2点二塁打などで計3点を加え、再び引き離した。終盤も九回に代打・長谷川が右中間を越える2点本塁打を放つなど、得点を重ねた。

                   ◇

 ◯山梨学院・吉田洸二監督「甲子園へ行けるようなスタートではなかったが、選手がよくやってくれた。決勝には『ここでやらなければどこでやるんだ』と送り出した。エースの垣越は全国レベルでも期待できる投手。全国大会ではまず初戦を勝ち抜きたい」

 ◯山梨学院・清水雄登主将「3連覇というプレッシャーのなか、持ち味の粘り強さを出せた。普段やってきたことを信じて笑顔でやろう、とチームメートに声をかけた。昨年は初戦で負けているので、甲子園では2回勝つことを目指している」

 ●帝京三・稲元智監督「力及ばず残念だ。敗因は投手力の差。武石、金山、エースの阪がひじや腰などを故障し、準決勝の東海大甲府戦で力尽きた。私は点を取られても取り返す『打撃中心の野球』を信条にしてきた。今後もこの方針は変わらない」

 ●帝京三・東小橋川(ありこばしかわ)大主将「山梨学院には昨秋、今春に続き、3大会連続で敗れた。今日は投打がかみ合わなかったが、自分たちの野球が最後の最後までできたので、悔いはない。野球を通じ、諦めない心を教えられた。それが九回の最後の1点につながった」