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藤原京跡から最古級の「唐三彩」の破片出土 遣唐使が持ち込み? 

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 7世紀末~8世紀初めの国内最古級の唐三彩(とうさんさい)の破片が橿原市の藤原京跡で見つかり、市教委が20日、発表した。唐三彩は中国・唐代(7~9世紀)に作られた陶器で、全国の約50遺跡で見つかっているが、藤原京(694~710年)跡では2例目の出土。藤原京時代に唯一、派遣された遣唐使が704年に帰国しており、市教委はこの遣唐使が持ち帰ったとみている。

 破片は縦2・6センチ、横4・3センチ、厚さ0・5センチ。白、緑、茶色の釉薬(ゆうやく)をまだら状に塗り分けた特徴的な彩色に加え、上部が直線的な形状から、「陶枕(とうちん)」と呼ばれる唐三彩の枕の一部とみられる。原料となった土の元素を蛍光X線分析で調べた結果、鉄や亜鉛が少なく、唐三彩をまねて日本で焼かれた奈良三彩ではないことが分かった。

 奈良市の大安寺旧境内では、奈良時代の陶枕が40個以上も出土。今回見つかった破片はさらに古いものの、斑鳩町の竜田(たつた)御坊山3号墳(7世紀)で出土した唐三彩の硯(すずり)よりは新しいという。

 藤原京跡では約30年前、人をかたどった「俑(よう)」とみられる唐三彩の破片が出土。今回の遺物はこの破片や縄生(なお)廃寺跡(三重県)から出土した碗(わん)などとともに最古級の唐三彩とみられ、中国・河南省の窯で焼かれた可能性もある。

 菅谷文則・橿原考古学研究所長(考古学)は「飛鳥時代の唐三彩は数が少なく貴重だ。遣唐使によって持ち込まれたと考えられ、朝廷のトップクラスの人物の持ち物だったと思う」と話している。

 今回見つかった唐三彩の破片は21日から9月17日まで、「歴史に憩う橿原市博物館」で一般公開される。

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