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キタシロサイの受精卵作製 絶滅危惧種、種の保存に

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 絶滅危惧種のキタシロサイの凍結精子と近縁種の卵子を用いて受精卵を作ったと、欧州や日本などの研究者チームが、科学誌ネイチャーコミュニケーションズ電子版に発表した。

 ケニアの自然保護区にいるキタシロサイは最後の雄が今年3月に死んで、雌2頭が残るのみ。絶滅寸前の種の保存に向け、チームはキタシロサイの受精卵を作って母胎に移植することを目標としており「絶滅危惧種を救う有効な戦略になる」と期待する。

 チームは、冷凍保存していた精子を近縁種であるミナミシロサイの卵子に注入し、受精卵を作製。子宮に移植できるまでに成熟させることができた。今後、数が多いミナミシロサイの子宮に受精卵を移植し、妊娠するかどうかを確認する。

 チームはこのほか、ミナミシロサイの受精卵から、体のさまざまな細胞になれる胚性幹細胞(ES細胞)も作った。

 キタシロサイの人工多能性幹細胞(iPS細胞)から精子や卵子を作る研究も進んでいる。チームの林克彦・九州大教授(生殖生物学)は「今回の体外受精などの経験は将来、キタシロサイでも役立つ。種の保存に向けて、受精卵の移植技術の開発とiPS細胞の両面で進めたい」と話した。

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