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大阪市平野区の山川さん、ネコ愛護奮闘 自費で200匹に不妊手術

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 ■野良ネコ化防止、飼い主は責任を持って

 捨てられ、追われ、食べるものもなくやせ細ったネコを見ていられない-。そんな思いから、獣医師と協力し、野良ネコの不妊手術に取り組んでいる女性が大阪市平野区にいる。山川ノリ子さん(77)はこれまでに約200匹の手術に成功、最近は仲間もでき、人とネコの共生に手応えを感じている。 

 きっかけは6年前に平野川の堤防で野良ネコの世話をしていた女性との出会いだった。「エサをあげたり、病気のネコを動物病院に連れて行ったりしているが、野良ネコを増やさないためにいちばん必要な不妊手術は、費用が高くてできない」という悩みを聞いた。なんとかできないかと山川さんが野良ネコの出没地域を調べていくうちに知り合ったのが、区内で野良ネコの不妊手術に積極的に取り組む平野郷動物診療所の八木久仁子院長(49)だった。

 八木院長から野良ネコ問題の打開策として、野良ネコを捕獲(トラップ)し、不妊手術(ニューター)をし、その証しに耳に切れ込みを入れて元の場所に戻す(リターン)という「TNR」活動を教えられた山川さんは、実際に行動を起こした。

 しかし、捕獲器を置いていると近隣の人に不審がられ、手術の済んだネコを元の場所に戻すと、ネコを捨てたといわれるなど苦労は続く。「1、2年は人に見とがめられないよう夜に捕獲器を置き、早朝に見に行くみたいなことをしていました」と振り返る。

 捕獲し、手術したネコの中で人なつっこいネコや、子ネコは八木院長とともに里親探しに奔走した。不妊手術の費用はすべて自費。負担は大きいが「6年たって、子ネコが生まれないからネコの数が目に見えて減り、ここ1、2年、地域の人に感謝されることが増えた。手伝ってくれる仲間もできたし」と山川さん。

 平成28年度に全国で殺処分された約4万6千匹のネコのうち約65%は離乳していない幼ネコだという。終生飼育はもちろん、飼いネコにも不妊手術をし、無秩序な飼い方の果ての異常繁殖で野良ネコ化させないことも飼い主の責任だというのが山川さんの持論。「野良ネコを生み出した根源は、人であることを忘れないでほしい」と静かに話した。 (服部素子)

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