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【高校野球茨城大会】勝田3年・藤田啓輔主将 精神的に成長、監督に感謝

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【高校野球茨城大会】
勝田3年・藤田啓輔主将 精神的に成長、監督に感謝

 昨年の王者、土浦日大との一戦。エースナンバーを背負った主将は監督への「感謝」を胸にチームを率いた。

 今年4月に就任した屋代和成監督から精神面での成長を促された。感情的な投球に陥りがちで、ピンチになると得意なカーブに頼り、カーブが打たれるとカッとなって直球ばかりを投げ、失点を重ねていた。「分かってはいるけど、感情を抑えられない」。そう悩んでいた。

 監督は投球のたびに、「今の一球はどういう意図で投げたんだ」と声をかけてくれた。何度も何度も必ず聞かれた。2カ月がたった6月ごろには、自分の感情を抑え、一球一球に意味を持たせる投球ができるようになった。2割程度しか勝てなかった練習試合が、半分以上は勝てるようになった。

 答えを教えるのではなく、自分で考えるように促してくれた監督のおかげで、精神的に大きく成長できた。土浦日大戦では、打者の狙い球を考え、二回には三者凡退に打ち取るなど、投手として力を出し切ることができた。

 「監督には感謝しかないが、『ありがとう』と直接は言えない。照れくさいから」。最後の夏を終えた主将は、すがすがしい顔で笑った。(永井大輔)