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【黄門かわら版】「寿退社」が残る土地で思う

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 「茨城は『寿退社』が残る土地柄。そのせいか女性の社会進出が遅れています」

 男女共同参画を進める女性がつぶやいた。結婚を理由に退職するという意味の寿退社。この言葉を久しぶりに聞いて感じたのは「死語ではなかった」という新鮮な驚きだった。

 水戸に赴任して1年余り。この地の昭和さながらの風土や慣習に驚くことがある。茨城県人がいわゆる「通過儀礼」を大切にするのは有名で、七五三を結婚披露宴並みに豪華に行う旧家もあると聞く。

 一方、喫煙への態度は旧態依然としており、店も客も紫煙に“寛大”だ。受動喫煙対策が全国各地で進む中、居酒屋ではおよそ灰皿が常備され、隣客にことわってから吸う客はまれだ。

 全国最下位の魅力度と、多様性とかけ離れた保守的な県民気質。両者を関連づけるのは強引かもしれないが、豊富な観光資源をPRする創意工夫と「おもてなしの心」に欠けていないだろうか。

 「花のテーマパーク」国営ひたち海浜公園が海外でも広く知られるようになったのは、会員制交流サイト(SNS)などを通じて広く紹介されたことが大きい。しかし、一部の県民は混雑と渋滞を嫌ってか足を向けたがらないという。2年後に東京五輪・パラリンピックを迎える中、やや偏狭な「内向き志向」を脱ぎ捨ててみてはどうか。

                   ◇

 茨城人は郷土愛にあふれる一方で、理屈っぽく頑固、ときに柔軟性に欠くことがあるようだ。それでも「住めば都」。お叱りを承知で一筆啓上申し上げます。(日出間和貴)

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