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DNA用いチンパンジーの年齢推定 京都大が成功

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DNA用いチンパンジーの年齢推定 京都大が成功

 生物の遺伝情報の保存・複製を担うDNAを用いて、チンパンジーの年齢を推定することに成功したと、京都大の村山美穂教授(動物遺伝学)のチームが英科学誌電子版に発表した。

 チームによると、人では、メチル化と呼ばれる化学反応が「ELOVL2」という遺伝子に起きている割合が高いほど、年齢が高いことが分かっている。

 チンパンジーで調べるため、飼育下の12匹について、健康診断で採取し冷凍保存された血液からDNAを抽出。ELOVL2を解析した結果、人と同じように、年齢が高いほどメチル化の割合も高かった。

 一方、年齢が高いほど、メチル化の割合が低くなる二つの遺伝子についても、人と同様の傾向を示した。実際の年齢との誤差は5歳程度という。チンパンジーの寿命は野生では40~50年ともされる。

 野生動物は、ふんなどから抽出できるDNAの解析から、性別や血縁関係などが把握できるが、DNAの配列自体は生涯変わらないため、これまで、年齢の指標にするのは難しいとされていた。