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福島から聖火リレー 復興と感謝、世界に発信 「被災地発に意味」「現実見て」

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福島から聖火リレー 復興と感謝、世界に発信 「被災地発に意味」「現実見て」

石巻市総合運動公園にある昭和39年東京五輪の聖火台。市の出発地誘致は実らなかったが、「福島も石巻もない。お互い頑張ろう」との声が聞かれた=12日、宮城県石巻市(塔野岡剛撮影) 石巻市総合運動公園にある昭和39年東京五輪の聖火台。市の出発地誘致は実らなかったが、「福島も石巻もない。お互い頑張ろう」との声が聞かれた=12日、宮城県石巻市(塔野岡剛撮影)

 今月、一部機能が再開するJヴィレッジを擁する広野町の遠藤智町長は「復興の中核拠点であるJヴィレッジから五輪を盛り上げたい」。浪江町の宮口勝美副町長も「聖火リレーは復興五輪の象徴として意義がある」とした。

 宮城昭和39(1964)年の東京五輪で使われた聖火台を借り受け、出発地に立候補してきた石巻市。県とともに誘致にあたってきた。

 聖火台のある同市総合運動公園近くの「仮設南境第7団地」に住む女性(35)は「期待していたので残念だけど、福島も大変な被害を受けたのでよかった。被災地発ということに意味がある」と話した。

 公園を通りかかった地村叶(かの)さん(75)は「福島も石巻も関係ない。お互い震災で被害を受けたから頑張っていこうという気持ち」、公園を訪れていた今野和雄さん(67)は「被災地は石巻だけではない。五輪、リレーを通して被災地の現実を広く見てもらいたい」と語った。

 石巻市の亀山紘市長は「残念だが、復興に向けて進む大きな力になり、喜ばしい」、村井嘉浩知事は「県はこれまで石巻市を出発地とするよう関係機関に要望してきた。残念だが、復興支援の感謝と復興した姿を世界に発信する機会になるよう、しっかりと取り組んでいく」とのコメントを出した。

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