産経ニュース

聖火リレー、千葉県内は7月2~4日 自治体、早くも綱引き

地方 地方

記事詳細

更新


聖火リレー、千葉県内は7月2~4日 自治体、早くも綱引き

 2020年東京五輪の聖火リレーで、本県は神奈川県から聖火を受け取り、同年7月2~4日の3日間県内を走り、茨城県へ引き継ぐことが決まった。全54市町村を回るのは難しく、今後のルート選定の本格化を見据え、各市町村の誘致合戦が激しさを増していきそうだ。

 「東日本大震災の被災地も、人口が多い東葛地区のことも頭にいれないといけない」。12日の会見で森田健作知事は、県内の聖火リレールートについて、こう指摘した。県は年内を目途にルート案をまとめるべく、速やかに実行委員会を立ち上げる方針だ。

 県によると、昭和39年の前回の東京五輪時の聖火リレーも県内通過は3日間。茨城県から引き継ぎ、香取市から佐倉市などを経て県庁に。船橋市や市川市を通過し、東京都へ渡った。県内では92キロを57人のランナーが走った。

 今回も日程は3日間だが都道府県間の引き継ぎが異なる。神奈川、茨城両県のルートも影響しそうだ。

 知事が言及した東葛地区は5月24日に松戸、野田、柏、流山、我孫子、鎌ケ谷の6市長連名の要望書を提出するなど早くから誘致活動を展開。前回は惜しくもコースから外れた松戸市は「聖火リレーが来ることは悲願」(本郷谷健次市長)と強い意欲を見せるなど6市が連携し、誘致を図る。

 同じく震災で津波被害を受けた旭市や銚子市など県東部4市1町も今月4日に要望書を提出。銚子市の越川信一市長も「ぜひ4市1町を通るルートに」と期待を込める。

 前回ルートの船橋市や市川市も意欲を見せる。

 「実現した場合、多くの市民が沿道から聖火リレーに声援を送り、東京五輪を迎える雰囲気が一気に盛り上がる」(船橋市)、「当時を記憶している市民が多い。聖火リレーは重要なイベント。実現に向けて要望していきたい」(市川市)と担当者は話す。

 多くのホテルがあり、国内外から大勢の客が訪れることが予想される浦安市も「海を望む絶好のロケーション。聖火リレーのコースに」と強調する。

 神奈川県から聖火が来ることで期待が高まるのは木更津市。「ぜひ、アクアラインを通る案を」と担当者は意気込みを隠さない。

 競技会場がある千葉市や一宮町も「最大限配慮してほしい」(熊谷俊人市長)と話す。

 競技会場と復興した被災地、観衆の多さ。県の実行委員会の判断に各自治体がやきもきする状況はしばらく続きそうだ。