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聖火リレー、「魅力伝える絶好の機会」 群馬県内は3月31日、4月1日

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聖火リレー、「魅力伝える絶好の機会」 群馬県内は3月31日、4月1日

 2020年東京五輪の聖火リレーは同年3月26日に福島を出発し、3月31日と4月1日の2日間に群馬を通過することになった。県は「群馬の魅力を伝える絶好の機会だ」と歓迎し、1964年東京五輪の聖火リレーの熱狂の復活を期待する。詳細なルートは、今年8月中にも立ち上げる予定の実行委員会で決める。県内では前橋市と沼田市が海外チームの事前合宿地に正式決定しており、五輪に向けて盛り上がりそうだ。 (吉原実)

 聖火リレーは福島を出発後、栃木を経由し、群馬に到着。長野へとつなぐ。ルートについては白紙だが、県は「大会コンセプトに基づいて、県内のPRしたい場所を中心に選定したい」としている。

 1964年東京五輪の聖火リレーは同年10月4日、新潟から県境の「三国峠」を越えて群馬入り。コースは全長91・6キロ(全69区間)だった。

 「聖火の赤い炎が、元気いっぱいな音楽につづいてあらわれた」

 県体育史には、新潟から聖火を引き継いだ歴史的瞬間がこう記録されている。

 新治村(現みなかみ町)の湯宿温泉と前橋市内を走者の宿泊地とし、聖火は10月6日午前8時46分に高崎市の第1走者のトーチ(たいまつ)へ。

 「沿道は3万1千人の園児や学校生徒、7万人の一般の人出で埋め尽くされた」(広報たかさき・同年10月15日号)ほどの熱狂ぶりだった。その後、聖火リレーは多野郡新町(現高崎市新町)で埼玉へと引き継がれた。

 日本山岳・スポーツクライミング協会長で、登山家として知られる八木原国明さん(71)は当時、前橋商業高校3年で山岳部主将。前橋市内で広瀬川から県庁をつなぐ第51区を任され、聖火を手に走った。「誇らしくうれしかった。緊張はなく、声援がよく聞こえた」と振り返る。

 2020年東京五輪ではスポーツクライミングが正式種目となる。八木原さんは「奇跡みたいな話だ」と声を弾ませ、聖火を運ぶ走者へ「またとないチャンス。誇りを持って走って」とエールを送った。

 ハンガリーの柔道連盟とレスリング連盟は前橋市で、ドイツのフェンシングチームは沼田市で事前合宿を行うと正式決定している。高崎市や太田市、川場村も事前合宿誘致などに向けて意欲をみせている。