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西日本豪雨 大量の土砂、原形分からず 援助隊帰還、活動振り返る 栃木

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西日本豪雨 大量の土砂、原形分からず 援助隊帰還、活動振り返る 栃木

 平成最悪の被害規模となった西日本豪雨の救助活動のため、県警が広島県熊野町に派遣していた広域緊急援助隊の隊員23人が12日、宇都宮市若草の県警察学校に帰還した。隊員を指揮した川嶋将之小隊長(42)が現地での活動状況を振り返り、「一刻も早く行方不明者たちを助け出したいという思いで作業にあたった」と述べた。(根本和哉)

 帰還した隊員は警察学校で、本村誠・警備2課長らに迎えられた。

 援助隊は機動隊員らで構成され、レスキュー車や大型輸送車など6台に分乗して現地へ向かった。7日の午後2時半過ぎに宇都宮市を出発し、8日正午ごろ、現地に到着。他県警の到着を待ち、合同で同日午後4時ごろ、救助活動を開始。自衛隊、消防隊員らと連携して行方不明者の捜索にあたった。自衛隊が重機を用いて大きながれきや土砂を除去し、援助隊はシャベルなどを用いて人力で捜索活動を続けた。

 派遣された熊野町川角地区は土砂崩れなどの被害が大きく、十数人が行方不明となっていた。援助隊は5人を発見。その場で生死の確認はできないが、明らかに生存者と分かる反応はなかった。

 川嶋小隊長は「山沿いの住宅地と聞いていたが、大量の土砂で町の原形が分からなくなっていた。車くらいの大きさの岩が辺り一面に転がっていて、非常に危険な状態だった」と現場の状況を振り返った。

 「全員、一刻も早く行方不明者たちを助け出してあげたいという気持ちで捜索していた」と川嶋小隊長。各地から派遣されていた応援部隊の中で早い到着だったというが、それでも「もっと早く助けたかった」と悔やんだ。