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西日本豪雨 久喜の救助犬協会きょう広島へ出発

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西日本豪雨 久喜の救助犬協会きょう広島へ出発

 西日本豪雨の救命救助のため、自衛隊や各地の消防、警察が行方不明者の捜索に全力を挙げる中、久喜市菖蒲町三箇(さんが)に本部を置くNPO法人「日本捜索救助犬協会」も先遣隊の要請を受け、12日に救助犬とともに被災地の広島市安芸区に向けて出発する。

 協会の江口タミ子代表理事(72)は「現場が近ければ、すぐにでも駆けつけるつもりだった」と話す。11日に正式に出動要請の連絡が入り、対応を協議した。シェパードや雑種の計3頭と江口さんらスタッフ2人が現地に出向き、後方支援として3人が岡山県で待機することが決まった。12日にも久喜市を出発、車で16時間ほどかけて現場に入り、捜索活動は13日以降になるという。

 今回出動する救助犬のうち、シェパード1頭と雑種1頭は平成26年8月に広島市安佐南区で発生した土砂災害の行方不明者捜索を担った。国際救助犬として認定され、遺体捜索の試験もクリアしているという。江口さんは「本来ならば重機を使った方が早い」としながらも「出動要請があったということは、現場は救助犬の力を信じているということ。前回の経験を生かしてお手伝いしたい」と語る。

 江口さんは16年に日本捜索救助犬協会の立ち上げに参画。協会の運営はすべてボランティアだが、これまで新潟県中越地震や東日本大震災など、多くの災害現場に救助犬を派遣してきた。また、代表理事を務める傍ら、日本警察犬協会や日本シェパード犬登録協会の公認訓練士の資格を取得した。

 普段は久喜市内の農家から借り受けた畑で、救助犬が小屋の中に閉じ込められた人を発見したり、土中に埋めたにおい付きのブロックを発見したりする訓練を繰り返している。 (大楽和範)