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西日本豪雨 九州の物流停滞解消されず 店舗浸水、農業にも被害

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西日本豪雨 九州の物流停滞解消されず 店舗浸水、農業にも被害

 西日本豪雨では、広範囲で浸水した福岡県久留米市を中心に、九州の農業にも被害が発生した。銀行やショッピングセンターの一部が浸水し、営業再開の見通しが立たない。土砂崩れで高速道路が通行止めになるなど交通網が寸断され、11日も物流の停滞が解消しておらず、農産品や工業製品の出荷や宅配便の輸送にも影響が出ている。

 JAくるめ(久留米市)によると、管内の作付面積の4割に当たる523ヘクタールで、水田が使えなくなったほか、出荷の最盛期を迎えているアスパラガスやサラダ菜などを中心に打撃を受けた。農作物の被害額は11日までの集計で3億円超に上った。農業用ビニールハウスが壊れるなどしており、被害総額はさらに膨らむ見通しだ。

 浸水による店舗への被害も出ている。久留米市にある筑邦銀行の東合川支店は床から一時約60センチの高さまで浸水し、現金自動預払機(ATM)4台が使用不能になった。9日以降は店舗の臨時休業が続いており、営業再開まで同市の本店に設けた臨時窓口で対応する。

 福岡県小郡市のイオン小郡ショッピングセンターは、近くの川が氾濫し、店舗施設や駐車場が水につかった。当面は営業を見合わせる方針で、運営するイオン九州は「再開のめどは立っていない」(広報)としてる。

 佐川急便は、貨物列車の運行に支障が出たことから、東日本の広範囲で九州方面への荷受けを中止した。トラックによる代替輸送などで、11日から北海道や北陸では受け付けを再開したが、全域での再開は見通せていない。ヤマト運輸も本州から九州や、九州内の宅配サービスに遅れが出ている。