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富士山開山「待ちわびた」 登山客、楽しんで頂目指す

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富士山開山「待ちわびた」 登山客、楽しんで頂目指す

 富士山の静岡県側の富士宮、御殿場、須走の3ルートが10日、一斉に開放された。富士宮口では開山を待ちわびた大勢の登山客が富士登山を楽しんだ。開山期間は9月10日まで。(石原颯)

 晴天に恵まれた同日、富士宮口6合目には開山前から多くの登山客が押し寄せた。富士登山は5回目という山梨県山中湖村から訪れた自営業、国近祐嗣さん(49)は「海と雲海が両方見えるというのはなかなかない。楽しんで登りたい」と規制解除を待ちわびていた。

 午前8時半ごろからバリケードの撤去作業が始まり、午前9時に開放されると、登山客は富士の頂を目指した。先陣を切ったのは神奈川県座間市の会社員、鈴木友博さん(42)と妻の美華子さん(44)。鈴木さん夫妻は毎年、何かしらの思いを込めて登るという。「(今年は)西日本で被害に遭われた方に一日でも早く元に戻って生活できるよう願いながら登る」と話していた。

 昨年は県側からの3ルートを合わせて約11万2200人の登山客が訪れた。このうち48・2%に当たる5万4087人が入山料に協力し、約5205万円が集まった。県は同日8時に各登山口で入山料の現地受け付けを開始。富士宮口では土日祝日などの繁忙期の人員を3人から6人に増員し、協力を呼びかける。入山料は富士山の環境保全や登山者への安全対策などに使用され、協力者は限定缶バッジがもらえる。

 12日には、気象庁から「火山の状況に関する解説情報」が発表された想定で、山小屋や関係機関が連携して登山者の安全対策を確認する訓練が行われる。平成26年に起きた御嶽山の噴火を受け始まった訓練で、無線や電話での情報伝達や登山届専用アプリ「コンパス」を活用した情報提供などを行う。