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自転車保険を義務化 静岡県議会、今年度中の条例制定へ

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自転車保険を義務化 静岡県議会、今年度中の条例制定へ

 身近な交通手段である自転車を安全かつ、適正に利用してもらう狙いで県議会は10日、「自転車の安全で適正な利用の促進に関する条例(仮)」の制定に向けた検討委員会を立ち上げた。条例案には利用者に自転車保険への加入を義務づけることなどが盛り込まれており、関係機関や県民の意見を聞きながら来年2月定例会での議員提案による成立を目指している。

 本県では平成28年、通学中の高校生による自転車事故が737件で全国最多、中学生が同117件で全国ワースト3位だった。公立高校の自転車通学率は約78%に上る。

 こうした現状を背景に、各会派の代表で構成される検討委では「自転車利用者は自転車損害賠償保険などに加入しなければならない」との規定を盛り込んだ条例案をまとめた。未成年者については保護者が加入し、事業活動で自転車を利用する法人やレンタサイクル業者に対しても保険加入を義務づける。ただし、罰則規定は設けない。

 そのほか、夜間は点灯する▽車輪の側面に反射材を備える▽幼児や自転車通学者、高齢者はヘルメットを着用する-ことなどを努力義務として規定する。

 提案者の一人である土屋源由県議は「新しく保険に入らなくても加入済みの自動車保険や火災保険などで対応できる場合も多い。ただ、高校生が自転車通学をやめて大学生になったときなどには保険から外れがちなので、条例を制定することで継続して保険に入るよう意識を高めてもらいたい」と説明した。

 県内では静岡市が同様の条例を制定済みだが、保険加入は義務化されていない。全国的には北海道、京都府、大阪府など7道府県が条例で自転車保険への加入を義務付けている。