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西日本豪雨 九州・山口の交通網の復旧対応を加速へ

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西日本豪雨 九州・山口の交通網の復旧対応を加速へ

 西日本豪雨による土砂崩れなどで、九州・山口は各地でJRの在来線や高速道路などが寸断された。10日も一部路線では鉄道やバスの運休といった影響が続いた。JR九州や西日本高速道路(NEXCO西日本)はこの先、物流などへの影響が長期化するのを抑えようと、復旧に向けた動きを本格化させた。

 JR九州では10日午後7時時点で福岡、佐賀、熊本の3県で土砂崩れのため3路線が不通になっている。

 JR筑肥線では6日、佐賀県唐津市の線路内に幅約40メートルにわたり土砂が流れ込み、電車がレールごとずれた。

 そこで同社は、不通区間になった筑前前原(福岡県糸島市)-唐津(佐賀県唐津市)間で、9日から臨時バスを出し、代行輸送を始めた。

 被災した現場では9日、土砂の搬出は終わった。その量は10トントラック300台分にも及んだという。

 この日も作業員らが、梅雨明けしたばかりの炎天下で汗をぬぐいながら懸命に軌道の復旧作業を進めた。

 その結果、11日にも同区間で運転が再開する見通しになった。

 同線では、佐賀県伊万里市内の線路でも大規模な土砂流入があり、山本(唐津市)-伊万里間が不通となっている。

 大雨で熊本では肥薩線全線で、福岡では筑豊線の桂川(桂川町)-原田(筑紫野市)間で運転を見合わせている。これらの路線では、復旧まではかなりの長期戦になりそうだという。

 それでも、JR九州の幹部は「とにかく、一日も早く運転再開に向け、全力を尽くすだけです」と復旧の加速化を約束した。

 交通の大動脈である高速道路では、九州道の小倉東(北九州市小倉南区)-門司間(門司区)と、東九州道の豊前(福岡県豊前市)-椎田南(同築上町)間が大雨で、いずれも上下線が土砂に覆われた。

 10日もそれぞれの区間に計150人の作業員が入り、土砂の撤去を急いだ。

 北九州都市高速は不通だった春日-足立間と、黒崎-金剛間の通行止めが同日夕には解除された。これにより、関門トンネルを経由し、本州と九州の高速道路網がつながった。

 西日本鉄道が運行する高速バスは6、7両日には1日の運休本数が最大で31路線あった。

 それも、10日には福岡と東京、名古屋、岡山を結ぶ夜行バスと、福岡-下関(山口県下関市)の計4路線にまで減った。

 大雨で一部区間で運転を見合わせていた九州新幹線は既に、8日午後2時までに運転を再開している。

 九州の交通網は徐々に平常を取り戻しつつある。