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ガの幼虫異常発生、葉食べ尽くす 「遊行柳」見る影もなし 那須町観光に影響、対策検討

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 国指定名勝「おくのほそ道の風景地」の一つ、那須町芦野の遊行(ゆぎょう)柳で、ガの幼虫が異常発生し、柳の葉のほとんどが食べられ、柳の景色が一変した。観光への影響も出ており、同町では対策の検討を始めた。この地を訪れた松尾芭蕉を思い、胸を痛めている関係者も多い。(伊沢利幸)

 「田一枚植えて立ち去る柳かな」。遊行柳は、江戸時代の俳人、松尾芭蕉が立ち寄り、句を詠んだ名木。平成27年に国指定名勝「おくのほそ道の風景地」に追加指定された。平安末期~鎌倉初期の僧侶・歌人、西行が詠んだ歌も有名だ。

 地元住民によると、ガの幼虫による葉の食害は昨年から急増。今年は特に異常発生し、6月中旬までには葉脈を残してほとんどの葉が食べ尽くされた。その後、幼虫は地上に落下。石灯籠などに集まり、その多さに驚いて、「気持ち悪い」と近付けずに帰っていった観光客も多かったという。

 地元から連絡を受けた同町では薬剤散布などを検討したが、隣接する田んぼの地権者から同意が得られず断念。地元住民と共に幼虫を駆除し、処分した幼虫は一日で約1千匹。駆除にあたった住民は「全体の数は想像もつかないが、少なくても数千匹はいた」と話した。

 また、昆虫に詳しい那須野が原博物館(那須塩原市)の多和田潤治学芸員は住民が撮影した写真から「ヤナキクマの幼虫ではないか」と推測している。

 幼虫のほとんどは駆除されたが、取り逃がした幼虫がサナギ状態になったものも目立ち、住民らは「観光客もがっかりし、『ちゃんと管理しているのか』との声もある。このまま放置すれば、来年はさらに被害が拡大する可能性もある」と対策を求めている。同町は「今後は地元と連携しながら駆除のタイミングなどを考え、早めの対策を取っていきたい」としている。

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