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陶石の島・天草から「天下無双」の磁器発信 世界遺産登録機に地元団体が新ブランド

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 熊本県の天草で採取される「天草陶石」を使った焼き物の魅力を発信しようと、地元団体が新しい磁器ブランド「Amacusa MUSO(天草無双)」をつくり、販売を始めた。「長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産」の世界文化遺産登録で注目が集まる中、天草を原料の「陶石の島」から、「陶磁器の島」へ飛躍させる。 (谷田智恒)

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 天草陶石研究開発推進協議会の木山勝彦会長と窯元部会に属する職人代表2人が5月30日、熊本県庁(熊本市)を訪れ、新ブランドで売り出す皿やカップ、花器をお披露目した。

 木山氏は「天草を陶磁器の島として売り出したいと思っていた。観光振興にも結びつけたい」と述べた。応対した小野泰輔副知事は「新しい天草磁器ブランドとして今後、発展していただきたい」と語った。

 焼き物関係者で、天草の陶石を知らない人はいない。京都の清水焼や佐賀の有田焼、長崎の波佐見(はさみ)焼の主原料は、天草陶石だ。海外の磁器産地にも輸出されている。

 半面、製品である焼き物として、天草の知名度は低い。

 多くの有名焼き物は江戸時代、それぞれの藩が独自の産業振興の観点から支援し、成長させた。天領であった天草には、こうした藩窯がなかった。職人はいたが、全国的なブランドにはならなかった。

 天草陶石研究開発推進協議会は、天草陶石を使い、天草の職人が天草で焼いた磁器を広めようと、ブランド開発を進めた。

 平成29年2月に第一弾としてキャンドルホルダーを商品化、今年2月に「Amacusa MUSO」シリーズ販売に漕ぎ着けた。

 ブランド名は、江戸時代の発明家である平賀源内が、天草陶石を「天下無双の上品」と絶賛したことに由来する。高品質な天草陶石のみを使用し、東京で活躍するアーティスト、古門圭一郎氏がプロデュースし、地元の窯元が焼いた。

 天草陶石の最大の特徴である白を生かし、磁器とした。デザインは、世界遺産の構成資産である崎津教会天主堂の十字架などをモチーフにした。

 モダンな外観で、現代の暮らしでの使いやすさを考え、機能性も重視した。

 また、同協議会は焼き物展開を、観光につなげようと狙う。崎津集落や陶石の山、制作風景を紹介するプロモーション動画を制作した。

 天草出身で、開発に協力した熊本市の企画会社、フラッグス取締役の仲山幹子氏は「東京のアーティストの力も借りて、天草の焼き物の良さを広く発信する。土産物として手軽に購入できる小型で軽量化した商品など、ラインアップも増やしていきたい」と語った。

 製品は、天草の2つの窯元やホテル、観光施設で販売されている。熊本市中央区の県伝統工芸館でも取り扱われている。価格は2500~4千円(税別)。問い合わせは同協議会事務局の苓北町商工観光課(電)0969・35・1111。

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