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大地の芸術祭29日開幕 里山を彩る378の世界観 市民コーラス隊、練習に熱 新潟

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 3年に1度催される国際的なアートイベント「大地の芸術祭 越後妻有アートトリエンナーレ」が29日、十日町市と津南町の里山を舞台にスタートする。7回目の今回は44カ国・地域から計335組のアーティストらが参加。住民らと協力して作り上げた378作品が空き家や廃校、田畑などに9月17日までの約1カ月半にわたって展示され、さまざまなイベントも繰り広げられる。開幕まであと3週間余り。オープニングのコンサートを飾る市民ら約20人のコーラス隊の練習も熱を帯びている。(松崎翼)

 2日夜、コンサート会場となる同市本町の越後妻有文化ホールに出演者らが集まった。当初はプロのオーケストラや歌手だけが出演する予定だったものの、コンサートのための交響組曲を書き下ろした音楽家の小林武史さん(59)が「地元の人を出演させたい」と要望。市が後押しして、有志の市民コーラス隊が結成された。

 小林さんは「もう少し声を出して」「包容力のあるいい声ですね」とコーラス隊を丁寧に指導。出演者らと意見を交わしながら、キーの高さを確認するなど調整を重ねた。

 交響組曲は、作曲家の柴田南雄さんが鴨長明の「方丈記」の原文などを組み合わせて作った交響曲「ゆく河の流れは絶えずして」をベースに、小林さんが「新潟」や「十日町」といったフレーズを組み込んでアレンジした。

 コンサートは、開幕前日の28日と開幕の29日に開かれる。コーラス隊の田口好世さん(67)は「小林さんの新潟への思いを形にできるように自主練習を重ね、全力で頑張りたい」と、近づく本番を前に気持ちを高ぶらせていた。

 大地の芸術祭は「人間は自然に内包される」を基本理念に掲げ、地形や気候、農業などの特色を生かしたイベントとして平成12年にスタート。前回の27年は50日間で約51万人が訪れた。

 今回の目玉プロジェクトのタイトルは「方丈記私記~建築家とアーティストによる四畳半の宇宙~」。約30人の建築家やアーティストがそれぞれの世界観で、2・73メートル四方の組み立て式の空間を住居やギャラリーなどに見立てて設計する。

 関口芳史市長は「約20年続く大地の芸術祭は(この分野の)フロントランナー。大いに盛り上げ、おもてなしをしたい」と成功に向けて意欲をみせている。

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