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“桜の天敵”クビアカの被害拡大防げ 埼玉県が情報提供呼びかけ

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 県環境科学国際センター(加須市)は、桜の天敵の特定外来生物「クビアカツヤカミキリ」による被害拡大を防ぐため、県民に協力を呼びかける「発見大調査」に乗り出した。夏場は幼虫の活動が活発化したり、成虫が発生したりして「クビアカを確認しやすい時期」(同センター)で、県内各地から被害状況などの“通報”を受け付けている。

 クビアカは平成24年に愛知県で発見され、県内でも25年に草加市の桜の名所「葛西用水」で初めて被害が確認された。その後、羽生市や深谷市などでも見つかり、これまでに桜などバラ科の樹木約200本が被害に遭った。輸入木材に付着するなどして国内に入り込んだとみられている。

 クビアカ被害にあった樹木の根っこあたりには、「フラス」と呼ばれる幼虫の糞(ふん)に木くずが混じった褐色の固形物が散らばっているのが特徴だ。また、クビアカは柑橘(かんきつ)系のにおいがするという。

 草加市などでクビアカ被害対策に取り組む県生態系保護協会草加・八潮支部長の加納正行さん(83)は「今年も被害が見られる」といい、6月末までに約50匹の成虫と桜など樹木約80本の被害を確認している。

 加納さんらが主催する小学生向けの自然観察会で、県内初の被害が確認されたことを契機に、加納さんは対策に乗り出し、過去に被害が確認された樹木を中心に巡回。幼虫が食いつぶした樹木の穴を見つけると、目印を付ける。この付近では桜約450本中約20本がクビアカ被害で伐採された。

 加納さんは「私有地には自由に立ち入れないので、県民に協力してもらうしかない。行政は県民の情報を活用して被害防止対策につなげてほしい」と話す。センターの担当者も「クビアカは桜を枯らしてしまう害虫。日本のシンボルであるサクラを守ってほしい」と協力を呼びかける。

 【問】県環境科学国際センター・クビアカツヤカミキリ発見大調査係(電)0480・73・8331。調査期間は8月31日まで。(川上響)

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 ■クビアカツヤカミキリ 全体は黒く、胸部だけ赤いのが特徴。成虫は体長約2.5~4センチ。桜などバラ科の樹木を好む。幼虫は樹木内で木を食べながら成長し、約10匹で樹木を枯れさせてしまう。今年1月、特定外来生物に指定された。

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