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粟島-新潟航路、44年ぶり復活 定期運航へ社会実験開始

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粟島-新潟航路、44年ぶり復活 定期運航へ社会実験開始

 粟島浦村の粟島港と新潟市を結ぶ航路が29日、44年ぶりに復活し、本土側の発着所となる同市中央区万代島の朱鷺(とき)メッセ前では約40人の観光客らが高速船「きらら」に次々と乗り込み、粟島に向けて出発した。村が粟島汽船(同村)に委託し、一時的な社会実験として7月20日までの平日計15日間運航する。村は航路復活を通じて島の活性化を図り、定期運航化につなげたい考えだ。

 社会実験は国の離島活性化交付金を活用。島と本土を結ぶ航路は現在、岩船港(村上市)との間を行き来する1航路だけ。上越新幹線にアクセスしやすい新潟市に発着することで利用客の動向にどう影響するかを検証する。粟島-新潟航路の定期運航化には一定の利用客の確保が欠かせず、村は新潟市内をはじめ、首都圏からの観光客の取り込みを狙う。

 運賃は、片道大人が4800円、小学生以下は2400円。定員は各便170人で、午後1時新潟発と午前11時粟島発の1日1往復。約61キロを片道1時間25分で結ぶ。29日現在で、計約150人が予約しているという。

 この日、朱鷺メッセ前の発着所では就航セレモニーが開催され、本保建男村長は「やっと実現することができて感無量。楽しみながら島の人たちと触れ合ってほしい。首都圏の人にも利用してもらって観光振興につなげ、次年度も継続したい」と強調。新潟市の篠田昭市長は「航路復活をきっかけに、新潟市と粟島の絆をさらに深めていきたい」と力を込めた。

 3人組アイドル、Negicco(ねぎっこ)も祝福に訪れ、メンバーのkaedeさんは「Negiccoもいつか粟島に行ってみたい」と話した。粟島に初めて訪れるという同市の会社員、斎藤周平さん(24)は「新潟市から粟島に行けるのはとても便利。名物のわっぱ煮を食べたり、釣りをして楽しみたい」と笑顔を見せた。