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富士山あす山開き 週末の「ご来光渋滞」懸念 規制めぐり溝

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 富士山(吉田ルート)は7月1日に山開きし、9月10日までの夏山期間に入る。今年も懸念されるのが、週末に頂上でご来光を仰ぎたい、という未明の登山者による渋滞だ。登山者が集中した場合の入山規制に関しては、安全優先で検討を求める富士吉田市と、「まずソフト面の対策を」と慎重な県との間で見解が分かれている。 

 吉田ルートの登山者数は、富士山が国連教育科学文化機関(ユネスコ)の世界文化遺産に登録された平成25年以降、13万人から17万人で推移している=表。県などによると、変動の要因は天候によるものとしている。

 問題は週末やお盆期間の午前3時以降、8合目よりも上で多く生じる“ご来光渋滞”だ。

 地元の富士吉田市は安全対策を重視し、1日の登山者が6千人を超えると危険としている。

 県も1日当たりの「望ましい登山者数」として、吉田ルートで4千人とする方針を打ち出した。「山頂でなくてもご来光は満喫できる」とPRを重ねるが、渋滞解消は容易ではない。

 富士吉田市の堀内茂市長はこれまで、県の目標に対し、「実効性が伴わない場合は入山規制も必要だ」と求めてきた。

 県は入山規制の導入予定はないとしている。県世界遺産富士山課は「ユネスコの世界遺産来訪者の管理に関するマニュアルでは、まずソフト面からの対応策が重要としている。規制よりも渋滞を分散させる策が大事だ」と説明する。

 県は昨年、静岡県、環境省と作るインターネットの「富士山登山オフィシャルサイト」に、渋滞が予測される日を示す「富士山混雑カレンダー」を掲載したが、今夏はこれをリニューアルした。

 同サイトと配布用チラシに、登山道の渋滞の様子をイメージしたカラーのイラストを載せ、週末の未明の渋滞の説明と各ルートの状況説明を添えた。

 昨年、登山者に行ったアンケートで、回答者の3割近くが混雑を「許容できない」と記入した。

 同課は「初めて富士山に登る人など、混雑を知らない人が多いとわかった」としている。

 今夏は渋滞の存在と危険性を広く視覚的に訴え、登山者の分散を促す作戦という。成否が注目される。

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